診療のご案内
酒さ(赤ら顔)の治療実績、10年で延べ6万人
相澤皮フ科クリニックでは酒さの治療にも力を入れています。
このページでは、当院の酒さの治療についてご説明します。
私が皮膚科に転科して初めての学会へ出席した時、ドイツのプレビッヒ教授(酒さ研究の第一人者)の酒さの講演を偶然拝聴し、酒さは、24時間話続けられるほど奥が深い疾患と教授が言ったことに驚き、この病気・病態に興味を持ちました。
その後、1992年にスピロノラクトンのホルモン治療を学会に発表し、「毎日ライフ」から酒さの取材を受けたことが今につながっています。
診療実績から見る、酒さの特徴
この病気の特徴を診察実績からまとめてみました。教科書とはかなり違っています。
- 女性ホルモン作用を抑制させる薬剤のタモキシフェン(乳がん治療薬)を内服すると酒さ様皮膚炎が悪化する。
- 甲状腺機能が低下すると顔の赤みが増える。
- 酒さ様皮膚炎は生理前に改善し、生理後に悪化する。
- 不妊症で排卵誘発剤の注射をうつと、酒さ様皮膚炎は悪化する。
- 更年期の女性ホルモンパッチやホルモン補充治療をすると酒さ様皮膚炎は悪化する。ホルモンパッチをやめると頬の赤みは改善する。
酒さの教科書分類
酒さ3度は日本人では極めてまれで、過去に私も一人しか診察していないので安心してください。
当院での酒さの治療について
このようなことから、酒さに女性ホルモンが関係しているのではないかと推察し、色々治療を試してみましたが改善しない例も多く、その度、研究を重ねてきました。
10年位前から遠方の患者さんも徐々に増え、現在は1年で延べ6千人診ています。酒さ、酒さ様皮膚炎、酒さ性痤瘡、口周皮膚炎などで悩んでいる方々です(以下、「酒さ」と表記)。
酒さには複数のパターンがあり同じではないこと、赤みにも複数のパターンがあることに気が付いてから、治療にも効果が出てきました。ホルモン治療で悪化してしまう例、軽快する例など数パターンに分けて考えると理論的なつじつまが合うことも分かりました。
★印のパターンでは8割以上の改善がみられます。
相澤メソッドによる治療について
大人のニキビと同様に、酒さは、女性ホルモン、男性ホルモンが大きくかかわっています。ホルモンバランスを整えることが1番大切な治療と考えています。
当院での治療は、漢方や女性ホルモン作用調整薬などの処方と、長年研究し考案した外用薬が中心となります。
内服薬は、クリニック来院の患者さんにしか投与できませんが、外用は、クリニックへ通院しなくてもネットから購入することができます。ネットでの販売は、相澤皮フ科の公式通販サイト「いいお肌.jp」をご利用ください。商品名は、“相澤メソッド”で酒さに有効です。足を運んでいただけると、相澤皮フ科クリニック、相澤スキンメディカルサロンLapis(調布店、新宿店、立川店)でも購入できます。
- 相澤炭酸パックを28日間連続で使い、その後は肌の状態に合わせて使用すること。
- 相澤ECジェル(酒かす入)を毎日、朝晩赤みに塗ること。そして、特に赤いところにパッチすること。
相澤メソッドは、この2つのみです。レーザー治療などは一切しません。
相澤メソッド化粧品の使用方法
密封療法とは、皮膚に軟膏を塗った後、ポリエチレンなどのラップフィルムで覆って密封する療法で、皮膚への薬の吸収を良くする方法です。詳しくは相澤メソッド95のページをご覧ください。