Preventive

化粧品によるニキビケア

化粧品によるニキビケア

グリチルリチン酸

グリチルリチン酸によるニキビケア

市販のニキビケア化粧品に含まれていることのあるグリチルリチン酸の効果について分かりやすく解説。別名でグリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸2kなどとも呼ばれ、ニキビの炎症を鎮める効果があるとされていますね。本当に有効なニキビケア化粧品を見つけるため、有効成分の基礎知識を確認しましょう。

グリチルリチン酸ってどんな成分?

グリチルリチン酸は、もともと漢方の原料としても知られる甘草の根に含まれている成分です。漢方においては、甘草湯といって甘草単独での処方も存在し、口内炎や喉の炎症を抑えるために用いられています。この事実からも、甘草の持つ成分が抗炎症作用を持つことは間違いなく、古くから抗炎症剤として広く用いられてきたことが分かりますね。このグリチルリチン酸をカリウムと化合させたグリチルリチン酸ジカリウムが、ニキビケアの成分として知られるところのグリチルリチンです。よって、正式名称はグリチルリチン酸ジカリウムという呼び方になります。

抗炎症作用によって赤ニキビが治る!?

グリチルリチン酸ジカリウムの抗炎症作用は医薬品にも応用されており、抗アレルギー薬、風邪薬などに広く用いられています。なので、赤ニキビのように炎症を伴うニキビの症状緩和に一定の効果を持っています。ただし、赤ニキビのように現在進行形で発生している炎症については皮膚科医に相談した上で医薬品による治療を行うのが基本。化粧品によるケアを行うのは決して適切な方法とはいえないでしょう。そもそも、グリチルリチン酸には炎症を抑えるという対症療法的な作用しか存在しないため、ニキビ予防の効果は認められません。

グリチルリチン酸の副作用リスク

グリチルリチン酸ジカリウムには副作用リスクが存在し、1日の摂取量が40mgを超過すると、偽アルドステロン症という症状をきたす可能性があると言われています。これは副腎皮質ホルモンの一種であるアルドステロンの分泌量が正常であるのに、アルドステロンが過剰分泌された際に起こるアルドステロン症と同じ症状を示すというもの。具体的には、高ナトリウム血症、低カリウム血症という形で症状が現れます。化粧品の場合は配合量が少なく、経口摂取するわけではないので、全く問題ありません。

グリチルリチン酸配合コスメによるニキビケア〜まとめ

グリチルリチン酸は抗炎症作用を持つ成分であり、赤ニキビの炎症を鎮める効果が期待されています。実際、医薬品などにも用いられており、効果そのものは充分に期待できるものですが、あくまでも対症療法に留まり、ニキビを予防する効果はありません。

この記事を書いた人
この記事を書いた人

相澤皮フ科クリニック 院長

相澤 浩/ あいざわ ひろし

新しい「大人ニキビ」というフィールドに、追求心と探究心からのめり込んでいきました。初めての試みに、最初は試行錯誤の連続。それでも、こうして大人ニキビ治療を続け患者様から信頼されているのは、ホルモン研究を続けてきた産婦人科専門医としての経験と実績があるからこそです。産婦人科と皮膚科の両方の知識がなければ、成しえなかった結果です。

ストレス社会の現代では、「大人ニキビ」で悩む人がさらに増えていくことが予想されます。これまでに診察をしてきた初診患者は7万人以上。この貴重なデータをもとに、一人でも多くのニキビに悩む方々のために研究を重ねていきます。

相澤皮フ科クリニック
ブログ