腸内環境とニキビの関連性
ニキビを予防できる食事ニキビは遺伝や代謝、ホルモンバランスなど多くの原因が絡み合って起きる病気です。 この研究によるとニキビは皮膚と腸内細菌に関連があるとされています。脂肪の多い食事や…
ニキビ患者のホルモンバランスと脂質異常
ニキビを予防できる食事ニキビ患者のホルモンバランスと脂質異常について興味深い研究の結果がありました。 41人のニキビ患者と年齢と、体格指数(BMI)が一致する47人の健康な肌の持ち主の…
ビタミンE
ニキビを予防できる食事ホルモンバランスを正す!ニキビを治すビタミンE 肌質ケアに役立つビタミンは多く存在していますが、中でもビタミンEはニキビの根本原因を取り除く効果を持ってい…
ビタミンC
ニキビを予防できる食事美肌ビタミンの代表!ニキビを防ぐビタミンC 美肌の維持に必要なビタミンは何でしょう…という質問をしたなら、かなり多くの方が迷わずビタミンCを挙げるでしょう…
ビタミンB群
ニキビを予防できる食事肌の健康を保つ!ビタミンBでニキビ撃退 炎症を起こしたニキビの治療には皮膚科の受診が必要ですが、軽度のニキビなら生活習慣を正すことによってケアすることも充…
ビタミンA
ニキビを予防できる食事ニキビの治癒を早める!?ビタミンAの摂取がオススメ 医学的な治療も重要ですが、やはり可能な限りは生活習慣を見直すことによってニキビ予防、治療をしたいもので…
ニキビを予防できる栄養と食品を紹介
こちらでは、日常的なニキビケアに役立つ情報として、ニキビ予防&治癒促進に役立つ栄養素を紹介しています。炎症を起こしたニキビの治療などにあたっては、医療機関を受診することが不可欠ですが、予防や治療くらいであれば、日々の生活習慣を返るだけでも効果は見込めるはず。食生活を見直して、美しい肌を取り戻しましょう。
毎日の食事と喫煙はにきびの発生に及ぼす影響
フランスのパリ・エスト・クレテイユ大学を含む研究グループが、皮膚科専門誌ダーマトロジーのオンライン版で2014年11月19日に報告されていたので、文献をご紹介いたします。
研究グループは、2012年にフランスで行われたにきびに関するアンケートから、15から24歳のデータを取り出し、にきびのある人とない人で疫学的特徴を比較しました。その結果、チョコレートと甘い物を毎日食べる人は、にきびになるリスクが2.38倍でした。一方で、毎日10本以上喫煙する人は、リスクが半分以下、カンナビス(大麻)を定期的に使用している人は、リスクが2.88倍でした。チョコレート、甘い物、大麻はにきびを増やし、たばこは逆に減らすという結果が報告されました。
文献情報
Wolkenstein P et al.Smoking and Dietary Factors Associated with Moderate-to-Severe Acne in French Adolescents and Young Adults: Results of a Survey Using a Representative Sample.Dermatology 2014 Nov 19 [Epub ahead of print].Smoking and dietary factors associated with moderate-to-severe acne in French adolescents and young adults: results of a survey using a representat… – PubMed – NCBI
Dermatology. 2015;230(1):34-9. doi: 10.1159/000366195. Epub 2014 Nov 19. Research Support, Non-U.S. Gov’t
ニキビが悪化する原因として食生活の乱れ
Del Prete M
Endocrine,2012年12月,42(3):555-60
インスリン抵抗性とニキビ:男性の新しい危険因子
インスリンとニキビの関係については、不明な点が多く、まだ結論がでていません。女性ニキビでは、軽度のインスリン抵抗性が日本人で認められることを、相澤浩先生が研究・報告されてます。一方、男性ニキビ患者での研究はこれまでなかったのですが、Del Preteらは男性ニキビ患者において、糖負荷テストの結果、インスリン抵抗性が認められ、この方面からニキビ治療の可能性があるかもしれないと結論付けております。 食生活が乱れたりすると、男性のほうが女性よりニキビが悪化することがよく見られ、興味深い論文です。
Endocrine. 2012 Dec;42(3):555-60.
doi: 10.1007/s12020-012-9647-6. Epub 2012 Mar 25.
Insulin resistance and acne: a new risk factor for men?
Del Prete M1, Mauriello MC, Faggiano A, Di Somma C, Monfrecola G, Fabbrocini G, Colao A.
Author information
1Department of Molecular and Clinical Endocrinology and Oncology, Federico II University of Naples, Via S. Pansini 5, 80131, Naples, Italy.
Abstract
The purpose of this study is to investigate the relationship between acne and insulin resistance as well as other metabolic impairment in young males. Acne is a skin disease that can be influenced by endocrine abnormalities. In females, it is associated with polycystic ovary syndrome, with peripheral insulin resistance and hyperinsulinemia, whereas few data are available in males. For investigating this, 22 young males with acne have been compared to 22 controls of comparable age and gender. Acne was scored using the global acne grading system score. Clinical as well as biochemical parameters of glucose and lipid metabolism, circulating levels of androgens, and IGF-1 were evaluated. Oral glucose tolerance test was performed and homeostasis model assessment of insulin resistance was calculated. The results thus obtained are as follows, patients had higher BMI (p = 0.003), WC (p = 0.002), WHR (p = 0.02), SBP (p = 0.0001), DBP (p = 0.001), basal (p = 0.01) and 120 min. oGTT serum insulin concentrations (p = 0.002), basal glucose concentrations (p = 0.03), HOMA-IR (p = 0.016), and lower HDL-cholesterol than controls (p = 0.001). Among the subgroup of subjects with BMI <24.9, HDL-cholesterol (p = 0.05) and 120 min. oGTT serum insulin concentrations (p = 0.009) resulted to be independent predictors of acne at multivariate analysis. In conclusion, these findings highlight a metabolic imbalance in young males affected with acne. Insulin resistance seems to play the main role for the development of acne in these subjects. Insulin resistance could represent an effective target for therapy in male acne.
大人のニキビ患者は善玉コレステロール(HDLコレステロール)が低い
トルコの地中海沿岸の人種における思春期後座瘡患者における甲状腺機能と脂質データの評価。
Ekiz O 1 、 Balta I 2 、 Unlu E 2 、 Bulbul Sen B 1 、 Rifaio Iglu EN 1 、 Dogramaci AC 1 。 著者情報 1トルコ、ハタイ、ムスタファケマル大学医学部皮膚科。 2トルコアンカラ保健省ケシオレン訓練研究病院皮膚科。
要旨
バックグラウンド
思春期後座瘡は、発症時の年齢に関係なく、25歳を過ぎても見られる座瘡として定義される。思春期後座瘡の原因は今までに完全には明らかにされていない。 アンドロゲンは、病因に関与する主要な因子であると考えられている。
目的
我々は、思春期後座瘡患者の甲状腺機能と脂質レベルの状態を調査し、トルコ人の思春期後座瘡に及ぼす生活習慣と環境要因の影響を調べることを目指しました。
方法
合計で、184人の患者および82人の健康な対照が研究に登録された。 すべての参加者の甲状腺機能および脂質データを分析した。
結果
患者の平均年齢は30.4±4.9歳(25-50歳)であった。 対照群の平均年齢は30.0±4.4歳(25-40歳)であった。 喫煙は、思春期後座瘡と有意に関連していた(P <0.001)。 トリグリセリド、総コレステロール、およびLDLコレステロールレベル、甲状腺ホルモンのグラフ、および甲状腺超音波スキャンにおいて、思春期後座瘡および対照被験者との間に有意差は観察されなかった。HDLコレステロールレベルは、思春期後座瘡で有意に減少した(P = 0.01)。
結論
私たちの知る限りでは、これは思春期後座瘡を持つ男性と女性の甲状腺機能と脂質グラフを調べる最初の研究です。 この研究では、甲状腺機能と思春期後座瘡との間には関連性がなかった。 しかし、HDLコレステロールレベルが低く、かつ思春期後座瘡との関連が検出された。 思春期後座瘡の原因を特定するためには、異なる集団のより多くの患者のさらなる調査が必要である。
© 2015国際皮膚科学学会
ニキビ予防にオススメの栄養素〜まとめ
ニキビのできにくい肌を実現してくれる栄養素は、主にビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEの4種類が代表的です。日々の食生活に、こうした美肌ビタミンを含む食事を取り入れるだけでも、予防ケアとしては大きな前進。美しい肌を取り戻すための第一歩として、まずは普段の食生活から改善していきませんか?
相澤皮フ科クリニック 院長
相澤 浩/ あいざわ ひろし
新しい「大人ニキビ」というフィールドに、追求心と探究心からのめり込んでいきました。初めての試みに、最初は試行錯誤の連続。それでも、こうして大人ニキビ治療を続け患者様から信頼されているのは、ホルモン研究を続けてきた産婦人科専門医としての経験と実績があるからこそです。産婦人科と皮膚科の両方の知識がなければ、成しえなかった結果です。
ストレス社会の現代では、「大人ニキビ」で悩む人がさらに増えていくことが予想されます。これまでに診察をしてきた初診患者は7万人以上。この貴重なデータをもとに、一人でも多くのニキビに悩む方々のために研究を重ねていきます。