外用薬に頼らないニキビ治療

局所注射

ニキビに直接薬剤を注入する治療法。激しい炎症を起こしている方に適用するステロイド注射がもっとも一般的でしょうか。痛みを伴う劇症が短期間のうちに収まるので、激しい症状に悩んでいる方に向いています。ただし今のところ、対応している医療機関の数はそれほど多くありません。

メリット

ステロイド剤を用いた局所注射であれば、赤ニキビ、黄色ニキビといった劇症例であっても短時間で症状を抑えることができます。“今すぐに症状を緩和したい”という需要にマッチする、数少ない治療法の1つ。また、ヒアルロン酸注射などニキビ跡の治療に役立つ注射も存在するため、陥没瘢痕に悩んでいる方にも現状では効果的な方法がないためオススメ。

デメリット

薬で一時的に炎症を抑えたり、陥没した部分を一時的に盛り上げたりする対症療法なので、根本的な治療にはなりません。ステロイド注射をした跡のニキビ再発率は高いですし、ヒアルロン酸注射による凹凸の治療もすぐに吸収されてしまうため、永続性はないのです。あくまでも一時しのぎにしかならない点を理解した上で利用してください。

注射によってニキビが治る!?こちらでは局所注射による治療法について徹底解説しています。どのような症状の時に有効なのか、基本的な知識をまとめていますので、にきびに悩んでいる方は是非ともご覧ください。一刻も早く美しい肌を取り戻しましょう。

局所注射によるニキビ治療

非常に即効性がある治療法として知られる局所注射について、ニキビ治療としての有効性をご説明させて頂きたいと思います。塗り薬以外の治療法が増えている昨今、より効果の高い治療を選ぶためには正しい知識を得ておくことが不可欠。より自分の症状に合った方法を選ぶことが、治療効果を高めるための第一歩です。

局所注射ってどんな治療法!?

ニキビに対して薬剤を注射する方法は、あまり深く知られていないようです。世間一般では“皮膚炎は塗り薬で治すもの”といった認識ですから、知名度が低いのはやむを得ないかもしれません。ただ、局所注射はすべてのニキビに効果を発揮するわけではなく、特定の症状に効果を発揮するという手法なので、自分の症状に適しているかどうかをきちんとチェックした上で検討して頂ければと思います。ニキビの注射療法にはケナコルト注射、プラセンタ注射、ヒアルロン酸注射の3種類があるので、ここからはそれぞれの効果について1つずつ解説することにしましょう。

ケナコルト注射の効果

ケナコルトというのは、いわゆる副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)です。免疫作用を抑制して炎症を抑える薬で、アトピー治療などに使うことがあるようです。ネット上では副作用を危惧する声も多く、やや危険視されている傾向があり、多用するのは危険です。ただ、炎症を抑えることに特化した薬なので、赤く腫れたニキビに対する対症療法に過ぎません。要するに、発生したニキビを消炎する効果は高いものの、ニキビが出来やすい肌質を改善すると言った根本治療が望める方法ではないのです。あくまで、炎症が激化した場合の優秀な一時しのぎとお考えください。

プラセンタ注射の効果

美容外科、皮膚科などでも多用されているプラセンタ注射は、高い抗酸化作用、アンチエイジング効果があるとされています。ただ、注射用のプラセンタは人間の胎盤から抽出したエキスなので、リスクを危惧する声も大きいのが実情。また、抗酸化作用、アンチエイジング効果など多くの肌トラブルを改善する作用がある…というのも医学的なエビデンスには乏しいのです。要するに、効果があると言われてはいるものの、実際にどの程度の効果があるかは不透明ということ。以上の理由から、当サイトとしてはあまりオススメしておりません。

ヒアルロン酸注射

シワなど陥没した部分に注入することで、その部位を膨らませて美容効果を得ることができると言われています。ニキビの炎症を抑える効果もなければ、ニキビを予防こともできませんが、クレーター状に陥没してしまったニキビ跡を弱いながらも一時的に消すという効果があると言われています。ただ、ほんの一時的でおすすめはできません。

局所注射によるニキビ治療〜まとめ

当サイトとしてややすすめられる注射は、ケナコルト注射とプラセンタ注射の2つ。炎症を伴うニキビを強力に消炎する場合にはケナコルト、凹凸状のニキビ跡を消したい場合にはヒアルロン酸注射がある程度有益といえます。ただ、いずれも対症療法であって、ニキビの根本原因を取り除くには至らないので、その点はご注意ください。あくまでも、辛い症状をいったん解決する…という方向性の方法になります。

この記事を書いた人
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相澤皮フ科クリニック 院長

相澤 浩/ あいざわ ひろし

新しい「大人ニキビ」というフィールドに、追求心と探究心からのめり込んでいきました。初めての試みに、最初は試行錯誤の連続。それでも、こうして大人ニキビ治療を続け患者様から信頼されているのは、ホルモン研究を続けてきた産婦人科専門医としての経験と実績があるからこそです。産婦人科と皮膚科の両方の知識がなければ、成しえなかった結果です。

ストレス社会の現代では、「大人ニキビ」で悩む人がさらに増えていくことが予想されます。これまでに診察をしてきた初診患者は7万人以上。この貴重なデータをもとに、一人でも多くのニキビに悩む方々のために研究を重ねていきます。

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