鼻
鼻ニキビの治し方
ニキビの中でも、もっとも目立ってしまう小鼻のニキビ!毛穴が広がって跡が残ってしまうといわゆるイチゴ鼻の原因になることも。よりキレイに治すための極意を徹底解説させていただきます。
鼻に発生するニキビの治し方
顔の至るところに生じるニキビですが、中でも鼻に発生するニキビは跡が残ってしまうと目立ちやすいため早期治療が肝心。しかも、鼻は顔の中でもっとも皮脂量が多い部位なので、毛穴に皮脂やアクネ菌が溜まり、炎症を起こしてしまう可能性も高いのです。そこで、こちらでは跡を残さず、キレイに治すためのケア方法を徹底解説することにしました。
毛穴が多く、皮脂が多い好発部位!
鼻というのは、顔の中でもっとも毛穴が多く、大量に皮脂が分泌される箇所。どちらかというと思春期ニキビが生じやすい場所ではありますが、もちろん大人ニキビが生じることも少なくありません。いったんニキビが出来てしまうと、大量に分泌された皮脂に集まってくるアクネ菌が住みつき、炎症が発生するケースも多いのです。炎症を起こしたニキビは陥没、毛穴拡大などの跡が残ってしまいやすく、いわゆるイチゴ鼻になってしまう恐れも。可能な限り、悪化する前の、白ニキビ、黒ニキビといった段階で治療してしまったほうが安心です。
自宅で出来るスキンケアは?
外部刺激によって肌バリアがダメージを受けると、ニキビの発生率は大きく上がってしまいますから、強い刺激を与えないことが重要です。そのためには、まず洗顔方法の見直しが大切です。ゴシゴシと洗ってしまいたくなる気持ちはよく分かりますが、物理的な刺激はニキビを悪化させる要因になるので、泡を転がすようにして、手やスポンジは接触させないようにしてください。また、鼻に限らずニキビ全般にいえることですが、角栓詰まりが起こるのは角質層の乾燥が原因。日頃から保湿ケアに力を入れることで発生率を大きく下げることができます。
皮膚科で行う専門治療はどんなものがあるの?
異常角化という現象によって角質が硬く厚くなると、角栓による毛穴詰まりが起こりやすくなるため、異常角化を防ぐのが根本治療。最近はディフィリンゲルという角化を抑制する医薬品が用いられることが多いのですが、異常角化を予防し、同時にニキビが発生しにくい肌質へと根本を改善していくことができるホルモン治療のほうがオススメです。男性ホルモンが過剰に分泌されると角質が異常角化を起こしやすくなるので、ホルモンバランスを調整して、ニキビの出来ない体質へ変えていくという方法。これがもっとも安全かつ効果的な治療法といえます。
鼻のニキビを治す方法〜まとめ
鼻のニキビの発生、悪化を防ぐ方法としては、刺激を与えない洗顔方法を取り入れたり、保湿化粧水を用いて角質層の乾燥を防いだりする方法が挙げられますが、赤く腫れて痛い、かゆいといった症状を伴う炎症性ニキビについては、皮膚科で専門治療を行ったほうが効果的です。近年はディフィリンゲルの処方が一般的になっていますが、リスクも多いため、ホルモンバランスを調整するホルモン治療が安全性と効果の両面で優秀な選択肢といえます。
相澤皮フ科クリニック 院長
相澤 浩/ あいざわ ひろし
新しい「大人ニキビ」というフィールドに、追求心と探究心からのめり込んでいきました。初めての試みに、最初は試行錯誤の連続。それでも、こうして大人ニキビ治療を続け患者様から信頼されているのは、ホルモン研究を続けてきた産婦人科専門医としての経験と実績があるからこそです。産婦人科と皮膚科の両方の知識がなければ、成しえなかった結果です。
ストレス社会の現代では、「大人ニキビ」で悩む人がさらに増えていくことが予想されます。これまでに診察をしてきた初診患者は7万人以上。この貴重なデータをもとに、一人でも多くのニキビに悩む方々のために研究を重ねていきます。