首
首ニキビの治し方
大人ニキビに悩んでいる方は、まずココをチェック!首に発生したニキビの治療法を、日常的ケア、医療機関の専門ケアの双方から解説しています。美しい肌を取り戻すための全知識をお届け。
首に発生したニキビの治療法
“ニキビといえば顔に出来るもの”という固定観念を持っている方も多いですが、実は身体に出来るニキビというのも珍しくありません。ここでは主に20代以降に発症する大人ニキビのうち首に発生するものについて、医学的見地に基づいた対処法をお伝えしたいと思います。一刻も早く正しいケアを行い、辛い症状を克服しましょう。
首ニキビの原因は?
一般に身体にできるニキビの多くはアクネ菌ではなく、マラセチア菌というカビの一種が引き起こすマラセチア毛包炎であるという考え方が一般的ですが、どうやら首ニキビの場合には少し事情が違うようです。首に出来るニキビはフェイスライン(Uゾーン)に発生するニキビの延長であるという見方が大勢を占めているから。よって、顔に出来る大人ニキビと同様、肌バリア機能の低下、角質層の乾燥によって引き起こされるニキビの1つと考えた方が妥当でしょう。
自分で出来る日常的ケアの方法
まず、角質層の乾燥を防ぐケアについては、よほど悪化していない限り、市販されている保湿化粧品を用いるという方法で構いません。可能なら、角質層でバリア機能を司っている細胞間脂質、セラミドを補給できる化粧水を用いると、より高い効果を発揮できるでしょう。角質層のバリア機能が十全に機能している限りにおいて、多少の外部刺激で簡単に肌トラブルが生じることはありません。ですから、角質層に水分を与え、バリア機能の働きを高めてあげることが基本的な大人ニキビケアの方向性となります。
クリニックで行う専門的なケア
一部の皮膚科クリニックではホルモン治療という選択肢が採られます。実は、肌バリア機能を弱めたり、角栓発生を促進したりといったニキビの根本原因は男性ホルモンの過剰分泌にあるのです。ニキビ患者の体内ではホルモンバランスが崩れ、男性ホルモンが優位の状態になっており、このバランスを是正すればニキビは休息に改善することが分かっています。そこで、男性ホルモンを抑制する女性ホルモンを用いたホルモン治療がニキビケアのもっとも効果的な治療として注目を集めているのです。
首ニキビを改善する方法〜まとめ
首ニキビはフェイスラインに生じる大人ニキビの延長とされており、典型的な大人ニキビです。原因は角質層の水分が不足することで肌本来のバリア機能が低下し、角栓による毛穴詰まりが起こりやすくなること。角質層を保湿し、バリア機能を改善することがケアの基本となります。ただし、炎症性のニキビが多発している場合などは、皮膚科医院で行っているホルモン治療を受けるのが効果的です。これは、大人ニキビの治療と予防を両立させる治療法です。
相澤皮フ科クリニック 院長
相澤 浩/ あいざわ ひろし
新しい「大人ニキビ」というフィールドに、追求心と探究心からのめり込んでいきました。初めての試みに、最初は試行錯誤の連続。それでも、こうして大人ニキビ治療を続け患者様から信頼されているのは、ホルモン研究を続けてきた産婦人科専門医としての経験と実績があるからこそです。産婦人科と皮膚科の両方の知識がなければ、成しえなかった結果です。
ストレス社会の現代では、「大人ニキビ」で悩む人がさらに増えていくことが予想されます。これまでに診察をしてきた初診患者は7万人以上。この貴重なデータをもとに、一人でも多くのニキビに悩む方々のために研究を重ねていきます。