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お悩み別ニキビのケア方法

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乾燥肌のニキビケア

ニキビの原因は皮脂じゃない!?意外に思われるかもしれませんが、大人ニキビ最大の原因は乾燥肌です!こちらでは、ドライ肌を改善して美しい肌を取り戻すためのケア方法を解説していますので、是非ともご一読を。

乾燥肌のニキビケアはどうすれば良い?

世間一般では“ニキビは皮脂のせいで発生する”と考えられているため、乾燥肌なのにニキビに悩んでいる方はどう対処すれば良いのか分からないまま困り果てているようです。そこで、こちらでは乾燥肌のニキビを改善するためのケア法を紹介させていただきます。ニキビ発生の正しいメカニズムを知り、一刻も早く美しい肌を取り戻すためのケアを始めましょう。

乾燥肌って具体的にはどんな状態?

まず、肌の水分をキープしているのは、表皮の角質層です。わずか0.02mm程度の薄い層ですが、この中には角質細胞と細胞間脂質がぎっしりと20層ほど詰まっています。このうち細胞間脂質にはNMF(天然保湿因子)やセラミドといった物質が含まれており、健康な状態であれば、角質層には15〜20%の水分を保持しており、乾燥肌というのは角質層の水分量が10%を割り込んでしまった状態のこと。水分と油脂を重ね合わせたラメラ構造という層は肌バリア機能を司っているため、乾燥によって水分が失われるとラメラ構造が失われ、バリア機能の低下を招くことにもなります。

むしろ乾燥肌こそ大人ニキビの原因だった!?

一般には皮脂によってニキビが発生すると考えられていますが、これは完全に誤りです。発生原因と悪化要因は似て非なるものです。ニキビの発生要因は毛穴が収縮して狭くなり、そこに角栓が詰まって塞がれることです。出口のない袋小路となった毛穴に皮脂が分泌されることで、内部に溜まってニキビ化する…という現象が起きるわけです。そして、毛穴の収縮と角栓詰まりは肌本来のバリア機能が正常に機能していれば基本的にほとんど起こることはありません。そう、実は乾燥による肌バリアの低下こそ、ニキビ発生の根本要因といえるのです。

大人ニキビは乾燥部位に好発する!

大人のニキビは頬やフェイスラインといったUゾーン、および口周りに多発することが分かっています。このUゾーンはむしろ皮脂が少なく乾燥しやすい箇所。これが、乾燥肌によって大人ニキビが発生することの証拠です。また、これら大人ニキビの好発部位は男性であればヒゲが生える部位であることも無視することはできません。男性ホルモンには肌バリアの機能低下を招く性質があるため、乾燥によるニキビ発生を余計に促進してしまいます。以上から、大人ニキビの発生要因としては乾燥と男性ホルモンという2つが主に挙げられるでしょう。

ケアの基本は保湿とホルモンバランスの回復!

大人ニキビの発生原因は乾燥と男性ホルモン過多。角質層の水分量が15%以上に保たれていれば肌本来のバリア機能によって肌トラブルを回避することができますし、ホルモンバランスが女性ホルモン優位の状況にあれば、角栓発生による毛穴詰まりを予防することが可能。ホルモン治療はホルモンバランスの調整に長けた皮膚科医院で受けられます。また、外用薬による保湿ケアを行うなら、ヒルロイド製品のほうが適切でしょう。また、角質のバリア機能をダイレクトに回復させるセラミド化粧水なども有力な選択肢です。

乾燥肌のニキビケア〜まとめ

大人ニキビの原因は皮脂ではなく、むしろ乾燥肌。角質層が乾燥するとバリア機能が低下して、毛穴の角栓詰まりを起こし、ニキビを誘発してしまうからです。また、大人ニキビの場合は男性ホルモンによる毛穴収縮、角質層の硬化が原因であることも多いため、保湿ケアとホルモン治療を併用するのが効果的。ホルモン治療については、ホルモンバランス正常化によるニキビケアを行っている皮膚科クリニックで実施しています。

この記事を書いた人
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相澤皮フ科クリニック 院長

相澤 浩/ あいざわ ひろし

新しい「大人ニキビ」というフィールドに、追求心と探究心からのめり込んでいきました。初めての試みに、最初は試行錯誤の連続。それでも、こうして大人ニキビ治療を続け患者様から信頼されているのは、ホルモン研究を続けてきた産婦人科専門医としての経験と実績があるからこそです。産婦人科と皮膚科の両方の知識がなければ、成しえなかった結果です。

ストレス社会の現代では、「大人ニキビ」で悩む人がさらに増えていくことが予想されます。これまでに診察をしてきた初診患者は7万人以上。この貴重なデータをもとに、一人でも多くのニキビに悩む方々のために研究を重ねていきます。

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